脳梗塞
4/28 この日は旦那が夜勤でジョーと実家に泊まっていた
いつものように サツ子とジョーと キャッキャと遊び
サツ子がこさえてくれた夕飯を食べ
おやすみ〜と眠りについた
AM2時を過ぎたころ
尋常じゃない声で目が覚めた
サツ子がヒステリックに泣いている
飛び起きて 駆け寄る
電気をつけたら
パニック状態で呼吸もままならない
落ち着いて
ゆっくり呼吸して
大丈夫だから
大丈夫
髪を撫で、落ち着かせると
どうも右足の感覚が全くないとの事
そうこうしているうちに
手もおかしくなってきた
偶然にも 漁が休みで家に居た父を呼びに 二階へ走る
父もただならぬ空気に降りてきていて 階段の中段で会った
パパ、サツ子が変 とにかく 来て!!
救急車!!!!!
恥ずかしいから 救急車は絶対やめてくれ!とお願いするサツ子をなだめ
手を握り 絶対大丈夫だと声をかける
サツ子は子供のように怯え 泣き噦る
私も震えて 全身の血の気が引いて行く
握っている手に力が入っているのかどうかもわからない
怖い 何が起こっているんだ
サツ子を不安にさせてはいけないと、必死で作り笑顔をする
ジョーも起きてきて 泣き叫んでいる
お父さんもあっち こっちと動揺し歩き回っている
ただただ サツ子の手を握り 髪を撫で
大丈夫 呼吸して 絶対大丈夫 と声をかけ続ける
嫌だ!嫌だ!嫌だ!!!
大丈夫でない!このまま死んでしまうのか?!
嫌だ!!!!嫌だ!!!!嫌だ!!!!
おっかねえ
どうするべ!!!
きっと 当たってしまったんだ!!!
木の棒みたいだ
おかしい!おかしい!おかしい!
足だけじゃない手も硬くなってきた 喉もおかしくなってきた
どうするべ!どうするべ!どうするべ!
パニックで ヒステリックに泣き叫ぶ
私も恐怖で固まる
救急車より先に父の兄弟が駆けつけてくれた
場を任せて 妹や旦那に電話する
どちらも繋がらない
どうしよう このまま死んでしまったら
サツ子に言い残した事 みんな無いのか?
どうしよう 何をしよう 何でこうなった
動揺しているけど、変に頭は冴えていて 凄まじいスピードで思いが駆け巡る
救急車が到着し、ジョーを抱え 乗り込む
隊員さんによると
話せてますし、脳は何とも無いと思いますよ
足だけ動かないようですし
少しだけホッとしたような
そうでは無いような
よくわからない 感情がぐちゃぐちゃの状態
いいから早く運んで欲しい、、と心の中で強く思う
問診の時間も焦ったく感じる
地元の病院へ搬送されるも
やはり 脳の中で何かおきているので、市内の病院へ緊急搬送するとのこと
早く早く早く
お願い お願い お願い
一旦ジョーを連れ 家に帰り
できる限りのサツ子の身支度を準備し、自分の車で後を追う
夜が明けて 太陽が登って来たころ
MRIの結果が出た
脳梗塞だった
原因はわからない
血栓が急に飛んだのかもしれない
左の脳が真っ白になっている
足の部分は完全に真っ白、少し言語の部分も白っぽくなっているとの事
右半身 麻痺
発見が早かったのが不幸中の幸いでしたが
これから脳が腫れてきます
10人に1人が 脳梗塞を再度起こし 話せなくなったり、喉へ穴をあけたり、容態が急変するとの事
もちろん 亡くなってしまうという覚悟も
テレビドラマみたいだな
と、どこか客観視してる自分が居た